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海外安全衛生トピックス 中華人民共和国編 第1回

第1回

中国における労働安全衛生行政概要

1. 緒言

中国の風景写真

中国は経済発展が著しく、その発展促進要素として、香港・マカオ特別行政区、日本、米国、韓国などからの直接投資が挙げられる[1]。両国関係にゆらぎがあろうとも日本からの投資が直ちには急減しないであろうと思われる。急速な経済発展に伴い労働安全衛生対策が重視され、各種の法規や制度が整備されつつあるところである。今回から数回に亘って中国の労働安全衛生に関する情報を記すこととしたい。中国への直接投資に関連して何らかの参考にして戴ければ幸いである。

2. 労働災害発生状況

2011年に中国で発生した労働災害[2]は347,728件、その内亡くなった労働者は75,572名と発表されている。前年に比べて各々4.3%、5.0%下降した。死亡災害の内8割以上が道路交通事故である[3]。一方職業性疾病は、2010年の数字となるが、新規発生が27,240件で、じん肺が23,812件、急性中毒が617件、慢性中毒が1,417件などとなっている[4]。じん肺が全件数の87%を超えており、急性中毒原因物質は、一酸化炭素、硫化水素が挙げられ、慢性中毒に関しては、鉛、ベンゼン、砒素が掲げられている。少し遡った2008年では労働災害[5]が413,752件で、死亡災害は、92,456名、職業性疾病の新規発生は13,744件で、じん肺は10,829件であった 。じん肺は発生が急増したのでは無くて、診断件数が増加したものだと推測される。

なお、人口等の2009年の値は次の通り。人口が13億3,474万人(男51.4%、女48.6%)、16歳以上人口が10億6千万人弱、就業者数が7億7,995万人であって、第一次産業で38.1%、第二次で27.8%、第三次で34.1%が就業している[6]


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